自分のために、バラを選ぶということ

自分のために、バラを選ぶということ

花束をもらったときのことを、覚えているでしょうか。

誕生日や記念日、あるいは何かの節目に。誰かから花を受け取ると、少し照れくさいような、けれど確かに嬉しい気持ちになります。

では、自分のために花を買ったことは、どのくらいあるでしょうか。

バラは「贈る花」として語られてきた

バラという花は、長いあいだ、誰かに贈るための花として扱われてきました。

愛情のしるしとして。感謝のかたちとして。祝福の気持ちを込めて。花言葉の多くも、誰かに向けた感情を表すものです。

つまりバラは、関係性のなかで語られる花でした。

それはとても美しい文化だと思います。ただ、そこには小さな前提が隠れています。「花は誰かからもらうもの」「自分のために買うのは、少し贅沢なこと」という感覚です。

「自分のために」という選択

hug my R. というブランド名の「R」には、Rest(深い休息)・Reset(心身の調律)・Release(日常からの解放)という思いを込めていますが、私たちはそこに、Rose(バラ)という意味も重ねています。そして商品名の Rose Nocturne(ローズノクターン)は、「夜想曲(Nocturne)」から取りました。

このブランドが掲げているのは「自愛」という言葉です。

自分を愛する、と書くと少し大げさに聞こえるかもしれません。もっと日常的な言い方をすれば、自分を後まわしにしないということだと考えています。

仕事があり、家庭があり、人との関わりがある。そのなかで、多くの方が自分のことを最後に置いています。誰かのために時間を使うことは尊いけれど、そればかりでは、いつか自分の輪郭がぼやけていくように思うのです。

だからこそ、自分のためにバラを選ぶ。

そういう考え方があってもいいのではないか。それがこのブランドの出発点でした。

なぜ「夜」なのか

自分のための時間をつくろうとするとき、多くの方が最初に思い浮かべるのは、休日や特別な日ではないでしょうか。

けれど、休日はしばしば予定で埋まります。特別な日は、めったに訪れません。

その点、夜は毎日やってきます。

一日の終わり。やるべきことが一段落し、誰にも呼ばれない時間。そこはもっとも確実に確保できる、自分だけの時間です。

ただ、その時間の多くは、スマートフォンを眺めているうちに過ぎていきます。気づけば日付が変わり、慌てて眠りにつく。翌朝、あまり休めた気がしないまま一日が始まる——そんな夜を重ねている方は、少なくないように思います。

夜という時間を、意識的に自分のために使えないか。Rose Nocturne は、その問いから生まれました。

小さな儀式をもつということ

自分のための時間をつくる、と言われても、何をすればいいのか分からないという声もあります。

そんなときにおすすめしたいのが、小さな儀式をひとつ決めておくことです。

儀式といっても、大げさなものではありません。「これをしたら、今日はおしまい」と自分で決めた行為があればいいのです。

  • 照明をひとつ落とす
  • お気に入りのカップで、温かいものを飲む
  • 香りのあるものを、ひとつだけ使う
  • 今日あったことを、三行だけ書き留める

大切なのは内容そのものより、それが自分のためだけの行為であるということです。

誰かに見せるためでもなく、成果を出すためでもない。ただ自分のためだけに、毎晩繰り返される小さな習慣。それは日々のなかに、静かな区切りをつくってくれます。

夜の過ごし方については、大人の女性のための、眠りを整える夜の習慣でも具体的にご紹介しています。

おわりに

自分のためにバラを選ぶ、という発想は、決して自分本位なことではないと思っています。

自分を大切にできている人は、他の誰かのことも、もう少し優しく扱えるようになる。そんな順番があるのではないでしょうか。

hug my R. という名前は、「自分をハグする」という意味も込めて名づけました。

今夜、あなたが自分のための時間を持てますように。

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